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太陽とサイクリング−国家自転車戦略(NCS) |
電車にのらない生活
主筆は、電車を使わない。移動は、自転車を使って必要な場所へは自由に移動できる。南は鎌倉。北は、国会図書館のある赤坂や銀座までなら朝飯前だ。日吉から半径50キロ圏内。往復100キロ圏内程度の移動なら自転車だ。日頃は、日吉で暮らす分には、自転車で暮らせる。おかげで医療費はかからない。健康寿命はのびるだろう。老人になってもこのライフスタイルをつらぬきたい。現代は、物質的な豊かさはすでに達成されている。心の豊かさの時代だ。そして、24時間はみな平等である。これをいかに豊かに過ごせるか。そういう人生をサポートする都市づくり。安心・安全・景観の価値が高まっているといえよう。心は少なくともそう思っている。
自転車政策で参考にすべきはイギリスである
急増する自転車に追いつかないインフラ整備。ブレイクスルー的な解決を模索する上で参考となるのが、自転車政策では日本のかなり先を行くヨーロッパ、中でもイギリスの事例ではないだろうか。『自転車が街を変える』(2012年・秋山岳志著・20頁)
豊かな時間を過ごす
ものの消費から時間の消費を重視する社会にかわったのである。町に必要なのは、新しい自動車道ではない。
必要なのは、自転車が安全・快適に走れる自転車専用道路だ。車の車線を一つ少なくして、自転車専用片道通路をつくり、そして、市として積極的に、市民の体を動かしての移動を促進する。脱格差。フューチャーシティ構想。政治は芸術だ。とともに、自転車専用道路整備構想もすすめたらよいだろう。自転車で暮らせる安全・健康・快適なまちづくり。
自転車専用道路を南東京全域に整備したらよいと思う。
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一方、自転車のチャンスは1990年代後半だったのではないだろうか。国内生産と中国からの輸入のバランスが取れている時期だった。この時期に、日本のメーカーがもし台湾のように国内生産を中・高品質の自転車に転換する方向へ舵を切っていたら−−−、そう思わざるを得ない。−−−−『銀輪の巨人』 野嶋剛著、164頁
自転車について考えることは、日本の産業について考えることにつながる。日本の自転車問題から、我々はどのような教訓を学ぶことができるのだろうか。−−−『銀輪の巨人』 野嶋剛著、165頁
低価格帯は、中国やベトナムの自転車が担っている。
中価格帯は、ジャイアントやメリダなどの台湾勢が押さえている。
高価格帯についても、台湾勢に加えて、ヨーロッパのコルナゴやチネリ、北米のトレックやスペシャライズド、ルイガノなどのメーカーはジャイアント、パシフィック、メリダなどの台湾メーカーにOEM,あるいはODM生産を委託しており、ヨーロッパメーカーの自転車でも車体をよく注意してみればどれも「made
in Taiwan」、台湾で言うところの「MIT」が刻まれている。−−−『銀輪の巨人』 野嶋剛著、166頁
ただ、これだけ共通して日本の得意分野だった産業全体が悪いということは、そこに何らかの構造的な要因が存在しているとみて間違いない。−−−−『銀輪の巨人』 野嶋剛著、167頁
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岡本治郎 |
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プロフィール |
青山学院大学大学院法学研究科ビジネス法務専攻修了。修士(ビジネスロー)。
日本銀行・金融広報中央委員会の平成20年度通信講座「くらしに身近な金融講座」の改訂を依頼される。
会社役員。
資格など
日本証券業協会会員
内部管理責任者資格。
実用英語技能検定準一級。
趣味は、サイクリング。ギター。
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