月額１万円のデイリー有料メルマガとして、たくさんのお客様に愛読されたＴｏｄａｙ’ｓフラッシュを限定復刻。
最近の相場は、一日で２週間分動くボラタイルさ。伝説の彼は、どんなトレードしているんでしょうか。


地道に、のんびり、４０年かけて世界の頂点にたつ。
あたら世の大相場師の末路は、すべてこの「満玉張るな」の掟を破ったがために他ならない。−相場難儀道・鈴木繁
人様に満玉張ってもらって、自分様は、厳に戒律を守るのが秘訣である。ここのところが会得できて実行するようになると、目からウロコが一枚はがれる。−相場難儀道・鈴木繁
絶対に損する人＝資金一杯の売買をする人。−商品相場必勝ノート

彼の人生のイメージは天下布武をかかげた信長。そのころ人生は５０年でした。今は人生８０年時代。昔の６がけと思ったらよい。つまり今４２歳なら、まだ２５歳。信長の人生、桶狭間の合戦があった２６歳から。もちろん尾張統一まで、地道に実力をつけてきた時期があるわけですが。そして、彼の場合も、戦国武将みたいな仕事なので、今から。ここから、重き荷を背負うて遠き道を行くがごとく（これは家康の言葉）、実力、技術に、大局観、そして、人間力が備わって、世界をめざして、仕事をすすめていく時期です。


いぶし銀。守りのピン張りトレード。年を取ると、こういう商いをするようになる。１億円稼ぐより１００万円損しない方が大事。
この日のトレードは、前日に建てた１２５Ｐの利食いからはじまる。まずは朝の日課だ。
６５円（６万５千円）で買ったものを寄りつき直後、１８０円（１８万円）の指し値が約定。
そして、９時３分、今度は、１３２５０円コールを１９５円（１９万５千円）で購入。
１０時３３分には、１３５００円コールを１８５円（１８万５千円）で１枚新規売り。これでレシオスプレッドを完成させる。
そして、次に、１２７５０円プットを１８０円で１枚購入。だんだん上昇にかげりがみえてきたので、ファジーだが、ゆるやかに、デルタをニュートラルにかえていく。
そして、１０時４３分、１３２５０円コールを結局、２６５円で決済。一時３００円以上までいったので、天井では売れなかった。
売るつもりもなかった。名人天井売らず、底買わずだ。彼はこのあたりの心境をモットーである「浮利はもとめず。」といいあらわしている。
そして、３時間半この状態
１３５Ｃ　−１
１２７Ｐ　＋１
が続く。利益がどんどんふくれていく。１３１００円台でたてたポジションだが、今や３００円以上下がって１２８００円台。

ザラ場の１５分レンジ２本リバーサルは大局反対方向でも無視せず、オプション戦略の中での戦術ならとれる
ところが、１５分足２本リバーサル。これは、大きな反転サイン。
結果としては遅かった。というか１５分でここまで戻すか。早い！。
２時６分。プット１２７５０円を１８５円で売却。一時的に、大きくのびた利益は消え、結局、４３８８円の利益だ。
１３５Ｃの売りも１５５円で買い戻し決済。こちらも大きな利益がみるみる消えて、結局、２９４３０円の利益。
で、ドテン。
次に、１４時９分。１３２５０円コールを再度、２３５円で購入。
次に、１３５００円コールを１７５円で売り。レシオスプレッド完成。
次に、１２７５０円プットを１９０円で購入。
次に、１２５００円プットを１４０円で売り。プットの側でもレシオスプレッド完成。



でるか。バタフライ。そして、オプション売り玉が変化する知性のデイトレード。名付けてパーフェクトレード
大局観は、おおきく動く。
このポジションは、上にいっても、下にいっても、いいんだ。
相場はあてものじゃない。それで食ってるプロってのは、戦術レベルのデイトレード。戦略レベルのオプション戦略。
大局観。さらには、人間力で相場を張る。

このやり方をするなら、マイナスでフリーズする前にオプション注文をいれておく。注文の変更はできない。動かせなくなる時間。
また、大きな売買をするのが相場師、という世間の見方が誤りであることもわかる。−相場師スクーリング・林輝太郎

リスク管理が徹底している人が相場師。−相場師スクーリング・林輝太郎

この街に長い間生きてきて、相場の難しさ、裏の裏、そして当てようという行動の愚かさを知っている者同士の「上か下かは、誰が言おうがそう当たるものではない。むしろ外れて当然なのだ」ということを前提にしている会話なのである。−相場師スクーリング・林輝太郎


ただ、そうはいっても、人間。ついつい、満玉建ててしまうこともあろう。
そういう時のために、そもそも、証券口座にいれるお金を限定しておけばよい。
満玉でぱんぱんになったら、追加でいれることもできるが、それはなるべくひかえる。
それより、ポジションサイズを小さくすればよい。そして、そのポジションサイズでも、アウトライトはつくれる。このやり方だと、自分の証拠金の何倍ものアウトライトのポジションが一時的にはつくれるのだ。






ツナギは知性のあらわれ
さぁ、ここからが知性のトレードだ。２時半。１３２５０円コールを２３５円→２６０円で決済。
そう。こりゃ、上昇にかげりがみえた。をポジションにあらわしたらこの一手となる。
そして、２時３４分。１２５００円プットを１４０円で売り→１１５円買い戻し（決済）。
プット売りを手じまった。この瞬間残ったのは、１２７５０円プットの買い。そして、１３５００円コールの売り。つまり、下げを予想。
そして、大引けでこの二つは決済することに。
１２７５０プットは、１９０円で買い→３００円で売却。
１３５００コールは、１７５円で売り→９５円で買い戻し。


相場の張り方を教えるのは、戦争のやり方を教えるのと同じ。教えることのできるものではない。
ということで、今日の利益は４５万円ほど。２年前の私なら、ポジションサイズが大きく、おそらく５倍は稼いでいたかもしれません。
しかし、このトレードのすごいところは。
負けないトレードなんです。一日のどの段階でも、どの瞬間でも、たいしたリスクがない。（常にデルタは、プラス１からマイナス１の間。）
いざとなったら、オプションの戦略で、勝てる。
戦術レベルの失敗。デイトレードの失敗は、たいしたことないんですよ。
戦術の失敗は、戦略でカバーできる。

戦術の失敗、デイトレードの失敗、アウトライトの失敗、何度でも失敗できる。そういう体勢を整える。これが戦略。
信長が岐阜攻略に、１０年をかけた。そして、敗戦につぐ敗戦でも、最後には、岐阜を落とした。
これが、戦いなのだ。

戦略の失敗は、戦術ではカバーできない。
なので、オプションのポジションには、売り建て玉の制限もあるし。
今の相場環境というより、証券会社のプラットフォームが、小さくトレードせざるをえなくさせているといった面もある。
それでも、月収１０００万。１年１億。
３０年で３０億にしかならない！？って
いや。複利の効果はそんなもんじゃない。
証券会社の分散。あるいは、なんらかの手段で、かならず、世界の頂点にたつ。
というよりも、急いでいない。ゆっくり、のんびり。


月額１万円のデイリー有料メルマガとして、たくさんのお客様に愛読されたＴｏｄａｙ’ｓフラッシュ、復刻版という形で、ひさびさにトレードを披露。日本のデイトレーダーの教祖。いや、ホープとして、世界の頂点にたつ当たり前の未来を確信しているからこそ、今はただ、目立たないようにしているだけです。ご配慮ねがいます。表に出ないことが重要。国宝ですから。１年戦争のあとアムロレイが７年ほど表舞台にでてこなくなったのと同じです。