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政治は芸術だ
        


環境や事情は変化します。ビジネススクールでも、しっかりと計画をたてて、計画通りに実行するという従来の手法は、今日の変化の激しい複雑な環境下では不適切で、今やデザインスクール、デザイン思考の時代となりつつあります。イメージはあるのですが、芸術作品を制作するように、試行錯誤をしながら、手直ししつつ、まるでアート作品をつくるように仕上げていく方法です。「政治は芸術だ。」というのは、このようなデザイン思考を含め、戦略は大胆にアーティスティックに、福祉は精緻にもれなくサイエンティフィックに。サイエンスとアートの融合をアカデミックな知性で実現することを意味しています。



南東京都(みなみとうきょうと)構想


川崎市(人口144万人)と横浜市(人口368万人)をあわせると人口512万。この規模となると、これは北欧の国の1カ国分の人口となります。東京23区の人口905万人にはかないませんが、高度の自治を行えるまさに国家規模。県との二重行政を排除し、無駄を排除。「ニアイズベター」でより住民に合致した行政サービスを行うことができます。また、規模のメリットで、ゴミ処理ひとつとっても、より低コストでの処理が実現できます。その分、住民サービスに還元できます。名付けて、「南東京都構想」。これからの日本は、中央政府は外交と防衛などの権限だけを持ち、その他の権限などは南東京都のような国内ミニ国家が受け持つことになるでしょう。事実、大阪では大阪都構想。新潟では「新潟都」「新潟州」の構想まで出ています。
 地方分権として、道州制がめざすところも、いわば「ミニ国家」ですが、道州制は各府県の意見調整が難航しそうで、実現は相当厳しいのではないでしょうか。それに比べ、都構想はそこまで壁が高くありません。道州制よりは、実現の可能性があると思うのです。地方分権の趣旨である、国の予算や権限の一部、あるいは全部が地方に移されることになりますし、神奈川県職員にとっては冷や飯を食わされることになるでしょうが、そもそも、住民にとっては、無駄な存在。社会のお荷物だったわけで、そのような余分な官僚を南東京都構想は、芸術的に排除しようとするものです。たとえていえば、ソ連の崩壊に似てるでしょうか。まさに私のめざす官僚社会主義体制の崩壊の端緒となるはずです。

 東京都23区以外の自治体は、巨大な権限を握っている東京都と比べ、冷や飯を食わされる存在ですが、南東京都構想は、南東京都の下にある旧横浜市18区と旧川崎市7区の25区だけですので、そのような冷や飯をくさわれる市もでてきません。各区には、東京都と同じく、区長は直接選挙で選びます。南東京都に合流したい市もおそらくでてくるでしょう。その場合、たとえば、鎌倉市なら、鎌倉区として高度な自治が行えます。そもそも、鎌倉市の人口は、港北区の半分程度ですので、区でちょうどよいのです。また、各区には、ミニ議会といってよいような各地域の住民参加型フューチャーセンターのファシリテーターが参加する区議会をもうけたらよいのです。

 また、名称ですが、古来、川崎市と横浜市の大部分を占める一帯は、武蔵国(むさしのくに)といわれていました。武州(ぶしゅう)ともいいます。よい名前があればいいのですが。南東京都もよいですけど。


政治家の資質
 政治という仕事は、情熱と判断力の両方を使いながら、堅い板に力をこめて、ゆっくりと穴を開けていくような仕事です。世界のうちで不可能と思われることに取り組むことがなければ、いま可能と思われることも実現できないことはたしかですし、歴史が示す経験からも、それは確かなことです。しかしこれをなしうるのは、指導者でなければならないのであり、たんに指導者であるだけではなく、素朴な意味での英雄でなければならないのです。そして指導者でも英雄でもない人は、すべての希望が挫折しても耐えることの出来る強靱さを、今すぐにそなえなければなりません。それでなければ、今可能であることでさえ、実現できないでしょう。
 現実のうちで貢献しようとしているものと比較して、世界がどれほどに愚かで卑俗にみえたとしてもくじけることのない人、どんな事態に陥っても、「それでもわたしはやる」と断言できる人、そのような人だけが政治への「召命(ベルーフ)」「天職」をそなえているのです。
『職業としての政治』(マックス・ウェーバー著、中山元訳156頁)



岡本治郎

プロフィール

青山学院大学大学院法学研究科ビジネス法務専攻修了。修士(ビジネスロー)。

日本銀行・金融広報中央委員会の平成20年度通信講座「くらしに身近な金融講座」の改訂を依頼される。

会社役員。


資格など

日本証券業協会会員
内部管理責任者資格。

実用英語技能検定準一級。

趣味は、サイクリング。ギター。


政治は芸術だ
---参考資料---

自治体職員平均給与月額番付

自治体の公債費負担率

フューチャーセンターとは

川崎市会議員の報酬

市区町村長の給料

ポストシステム思考

幸福の定量化



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