<起きたら３００万円を超える評価損>
ブローカー業（１）進出のため、海外口座（２）を閉じて、２００５年１月末気持ちよくトレードを終えたのもつかの間、２月第一週に財務省からブローカー業の登録認可は下りませんでした。正直ここまで延びるとは思っていませんでしたので早計にも、昨年末に海外口座を閉じて、２００５年１月以降は、手数料の高い国内ネット証券でのみトレードできる環境しかありませんでした。
しかし、マーケットではいつチャンスが訪れるかわかりません。上昇トレンドをチャンスとみて２００５年２月９日、アウトライト（３）の３１枚買いポジションをもちました。その晩、ニューヨークは下落。翌朝（２月１０日）ＣＭＥは１１４０５で返ってきました。朝起きたら軽く３００万円を超える評価損！
〜〜〜〜どうする？〜〜〜〜〜かめじろう！〜〜〜〜〜

（１）証券マンは、証券会社の自己売買部門を除いて、株価指数先物取引をすることができません。また、証券業協会の自主規制ルールで証券仲介業をはじめると証券仲介業者は株価指数先物で相場を張らないようにということになっています。
（２）InteractiveBrokers社の口座はトレーディングしていない場合、口座管理料をとられるため閉じました。標準処理期間という観点から１２月中には認可が下りているだろうという見込みでしたが、お役所仕事というものを見極められなかったのは自分の責任です。が、そこは相場師、見切りをつけて、再度、口座開設の手続きをとりました。当分認可は下りないと見ての一手。あと２週間でも半年でもマーケットで稼ぐならその間、数百万円の手数料をわざわざ日本の非効率的な業者に寄付する筋合いはない！
（３）片バリのこと。単純に買いポジションや売りポジションといった一方向に賭けるトレード。

さて、その時、私は
＜チャンスだ、日足一目基準線上１１４１０であと３０枚ナンピン買い>
と考えました。
ただ今回は、北朝鮮の核保有宣言（相場を張っている時は、ニュースや地震を大きく感じます。）もあり、アウトライトで３億６千万円相当の建て玉にさらにナンピン６１枚ロング・ポジションでオーバーウィークして、同時多発テロ時のようにストップ安すると、７千万円の評価損。せっかくのチャンス時に、海外口座を閉じていたことは悔やまれるが、７億円超のポジションのヘッジ手段なしのオーバーナイトはリスキー。なので１０円届かず買えなくて残念とは思いませんでした。

＜サポート・レジスタンスプレー＞
そして、相場がもどしたところで、いったん利益確保。
が、次の瞬間、１１５４０のレジスタンスをなんなくブレイク。ホッとした次の瞬間、また、、買いエントリーしていました。
（レジスタンス手前で手仕舞って、レジスタンス抜けで、また建て直すという技もぜひ盗んでほしい。）
が、３連休をもちこすことになるということもあり、今度は小さめ２０枚。（２億３千万円の約定。）米国市場の分析を十分にしてのポジションです。

＜海外ブローカーを使って思う。手数料は安いのが社会貢献＞
さて、１日で約６億円相当の約定額の売買をしていると手数料だけでも、９万６９００円。手数料収入の胴元っておいしい商売だなぁと相場をやっていて長年思っていました。が、これも私のブローカー登録（４）が下りるまでの、ライバル企業への最後のご祝儀。

私は、日本の胴元（５）は、取りすぎだと思います。（６）
相場師と違って、ポジションサイズが大きいからって、胴元側のプラットフォームは相場師の苦しみ（７）なんかわからない。たいした仕事でもないのにそんなお金とってたら、グローバル化の時代、そのうち、賢者はこぞってアメリカ市場やシンガポール市場に移っていってしまうのではないでしょうか。日本市場で取引するのは、デジタルデバイド（８）の貧者だけになってしまうのではないでしょうか。
私の夢は、日本で誰もやらないから、私が個人投資家のために日本版Interactive　Brokers社のような証券会社をつくって、トレーダーが気兼ねなく、サポート・レジスタンスプレーができる環境を提供すること、激安手数料で世界のマーケットを一つのプラットフォームでトレードできる環境を提供することが、日本が金融立国として世界に君臨する上で重要と考えています。


（４）いずれは証券会社をつくって、手数料フリーでバンバン自己売買して、相場師としての高みを極めるつもりです。もちろん、お客様には世界中のマーケットを一つのプラットフォームで激安手数料で提供するネット証券としてお役に立たせていただけたらありがたいと思っています。
（５）証券会社、取引所
（６）私自身はオーナーとして利益を得ていますが、社会のためにという観点で言っています。
（７）このレベルになると淡々とトレードしていて、苦しみを超越している客観の境地なんですけどね。実際、半分昼寝しながら、うとうとリラックス状態でトレードしていました。
（８）情報技術を使いこなせない人々は、より一層困難な状況に追い込まれる。情報格差。本文では、インターネットの標準語である英語が使いこなせない人々という意味も含まれている。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　２３００００円ー手数料１２３６９０円＝１０６３１０円の儲け
日本だと３１枚一晩もちこして決済した場合の手数料総額　　　１２３６９０円
海外ブローカーを使っていたら、同じ場合の手数料総額は、　　　４６５００円
たとえ、２週間しかトレードできなくても、再度、海外口座をつくる意味が分かりますか？

＜次回予告＞
週明け月曜日は、どうなるか。２月１２日午前４時現在、この原稿を執筆中のＣＭＥ価格は、