岡本 治郎   
------------- おかもと じろう  Jiro Okamoto --------------------------------------------- 



                                                               −岡本太郎

 1月21日 
首長選挙を終えて
小学生の頃を思い出してもらいたい。

50メートル走でクラス一速い人と一番遅い人のタイム差は、1.5倍を超えない。
これが世界一速い人とのタイムでも、同じように1.5倍を超えないだろう。

人間の能力差とはその程度のものだ。

ところが、実際の個人の収入はどうだろう。




私は今回の選挙資金をたった一日のトレードでまかなう。

能力がある人と能力のない人で100倍を超える収入差があるのははたして、本当に能力差なのだろうか。

もしも、インターネットが普及していなかったら。

もしも、この国で株式市場がここまで発展していなかったら。

もしも、ネット証券の手数料競争がおきていなかったら。

100倍の収入のある人は、運よく時代の流れや社会の恩恵をこうむって、そうなったのではないのか。

ベーシックインカムの理念はそこにある。


「立候補」という映画がある。

かわらない社会。負けるとわかっていてなぜ戦う?

首長選挙にでる泡沫候補は、なにかある。

よかったら、映画ごらんあれ。

ただ、油断してみたら、やられるよ。

今回、私の味わった感動の二十分の一程度味わえるかも。



利権。いじめ。しがらみ社会。政党もその一部だ。

今回の選挙で私がポスターをはろうとする掲示板の私の箇所の板が何者かに鈍器でなぐられたように破壊されていた。

ポスター張りの途中であった市職員は、「無駄だよ。俺たちが数えるんだから。」といってた。

結果をみて、たしかに、投票した人の5%の票を獲得している候補者なのに、1000人単位の集落で得票がゼロはありえない。
いや、神奈川県でも大和市より西は青森みたいな田舎ともいう。
村社会なら、隣組じゃないが、投票も見られているし、村八分にされたくないだろうから、そういうこともおこるのかな。

集計そのものを操作してもばれっこないし、(たまにばれてるけど、あれはバカ丸出し。)
集計そのものも、利権であり、「むさし」というシステムも社会システムの一部だ。
だから、政党に入らないと始まらない。
政党では、ある程度、この国を支配している米医軍産官マスコミ複合体そして日本の奥の院の意向を汲める(言いなりになる!?)役者を選抜しているのだろう。、たとえ、反対の立場をとるとしても、節度をもって役を演じることができるだいこん役者が望まれている。


今回の私の突然の出馬で、困ったのは、自民系の候補であったように思う。
告示日にいきなり出馬されては、計算というか設定が台無しだ。
ポスター張りで市内を回っている時、自民の支持者と思われるおっさんから「いらぬことしやがって」とも言われたな。
ポスター掲示板の前にいかつい車がとまってたりもした。

ま、自民系首長にせな中央から金がまわってこない。
選挙ってのは、投票日までにすべて決まってる。
マスコミの発表が、開票率0%でも当選確実がでることからもそれはわかるだろう。
今回、後半、自民系候補者側は、私へのうらみ節のような攻撃をしていたことから何が起こったのか理解できる。
現職は政策協定を市職員と結んでて公務員の給与は下がることはない。
結局、一番の既得権益層である市職員が、リスクを凝視して、急遽(告知日から4日後までには)、自民系勝利のシナリオを変更して、現職をとおすことにした。ってところかな。
ま、次の選挙では、今回みたいに突然の候補者乱入といった波乱がなければ、公務員の給与を保障する自民系の市長が誕生するだろう。


世間的には、話題にもならぬ。
私的には、パーフェクトゲームだった。


雪の降るこごえるような日に足下悪い中
(実際、雪が凍ってた。滑ってこけて大怪我された方がでてないことを祈る。)
私に投票してくれた方も勝利者かもしれない。
こんな雪の中、投票するなんて、なにかを感じたのだろう。

修正がなされていようと、それも現実社会の事象であり、大自然の出したサイの目である。
私は、それをありがたく受け入れさせていただく。
市民の98%は愚かであるなんて言っていながら、
全投票者の4.93%の票をとったのは、
存外に多かったではないか。いや、有権者の割合では2%程度か。なら想定どおりではないか。
大方の市民は投票にすらいかないのだ。
待てよ。2%動くのか。なら、本でも出せば、200万部ぐらいのベストセラーになるな。


選挙公報に、読み仮名をつけないんですかと役所の職員に聞かれた。
「いい。漢字で書かせる。」と言った。
治郎の治は、政治の治だ。
しょせん市民はその知的レベル以上の政治家をもてない。
市民が私の意味に気づくのは2,30年たってからだろう。
いや、きっと、永遠に気づかないか。
何を逃したのか。


さて、私の手相は、両手ともますかけ線というかわった手相だ。
餅は餅屋。1週間自然の中で大好きなサイクリング、すばらしいレジャー、というよりスポーツを楽しませてもらった。

さきほど述べたが一週間の余暇の費用100万円は、私の一日の稼ぎにすぎない。
私は、マイノリティゲーム(少数派、変わり者が勝つゲーム)が本業の人間である。
世間的には、100万円ももったいない。
私的には、その何倍もの価値と交換、少なくとも元は十分とってる。
ほんまかいな?って。
ま、ごくごく一部だけど、最後にこんなエピソードを披露して終わるかな。




しかし、ほんと、足が棒だよ。

山奥までいったもんなぁ。

自転車ははいれない。

なので草原に置いて、歩いて突き進んでいった。

山奥すぎて、スマホの位置情報、地図も働かない。

帰りに、背の高い草のせいで、自転車が見あたらない。

あたりは暗くなりつつある。

街灯などない。

もうすぐ真っ暗になると身動きさえとれなくなる。

人のいない山奥。冷えとともにしのびよる闇の世界。






「まだ助かる。」

横たわったバディ(相棒)を見つけたとき、
乾ききった身体から、出るはずのない涙が一瞬にじみ出る感覚におそわれた。

その後、10分もせずに真っ暗になった。
自転車のライトで前方を照らして、草原を歩いて突き進む。


なんとか、自転車が走れるまともな道にまで戻れた。
ナビって、電池くうんだよな。
昼間のポスター張りでセーブしながら使ったスマホのナビ。
まだ少し残っていた外部バッテリーで充電しながら市街地をめざす。
ほぼ、いけるって直前でバッテリー切れ。あとは、少し迷ったが、なんとか帰還。




今回のスポーツ体験を思い出すたびに、今後のアスリート人生、パワーがみなぎってくるような気がする。

ほんと、おつかれさん。
ジャイロ!(マイバイクにむかって)
「よー、走りきったな。」

2014年1月21日 ブランチ前に。   岡本治郎  トレーディングルームにて。

 
 




岡本治郎

プロフィール

President of Jiro's Corp.
有)ジャイロスコープ 社長

青山学院大学大学院法学研究科修了。修士(ビジネスロー)

慶應義塾大学大学院システムデザインマネジメント研究科付属システムデザインマネジメント研究所  研究員(2011年より3年)

日本銀行・金融広報中央委員会の平成20年度通信講座『暮らしに身近な金融講座』の改訂を依頼される。

<資格など>
日本証券業協会 会員内部管理責任者資格。
実用英語技能検定準一級。

趣味は将棋、サイクリング。

日吉経済新聞主筆



Copyright(c) 2013- 岡本治郎   All rights reserved.