発言者 |
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うむ。わしが家督をついでから10年。ようやく飛騨を平定することができた。さぁ、これから、いよいよ戦国大名として本格デビューじゃ。みなのもの、きたんなく、我が国の将来、そして戦略について発言せい。 |
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へえ、兄じゃ、天下はすでにほぼ信長のもの。あと11ヶ月で織田家との同盟が切れると、雪崩のごとく織田の大軍がこの飛騨に攻め寄せてまいりましょうぞ。織田の総兵力は、18万8千。その10分の1でもこの飛騨にさかれたら我が飛騨はひとたまりもありませぬ。。北の富山から8千、南の岐阜から1万、合計1万8千の軍で南北から挟撃されては、勝ち目は限りなく低いかと。たとえ第一撃を持ちこたえたとしても、織田家とは国力がちがいます。長期戦となれば、勝ち目はありませぬ。このままでは我が国は滅亡でござる。 |
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ふむ。ならば、いっそうのこと座して死を待つよりは、撃ってでるか。織田家と姉小路家では兵士の数で45倍。武将の数が52倍、支配城の数は17倍、経済力の差にいたっては計り知れぬ。上方や尾張などの商業都市をおさえている織田家と、飛騨のど田舎の貧国とでは、おそらく100倍は差があろう。これでは、1年戦争でジオン公国が国力30倍の連邦に戦争をしかけたのより、さらに分が悪い。ましてや、鉄砲の数も比較にならぬし、我が方は、大砲ひとつない。 |
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兄じゃ、ここは、恭順の意を示して、同盟の延長を申し出ては? |
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うむ。信長とは、お互いの嫁が姉妹というつながりで、これまでよい関係を保ってきたが、嫁からの情報およびこれまでの交渉によると、織田方としては、次回の同盟の更新はせぬ腹づもりらしい。織田家としては、上杉、武田を撃つ体制が整ったので、もはや、我が国の利用価値はなくなったようじゃ。 |
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兄じゃ、どうするんじゃ? |
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弟よ。わしに考えがある。一か八かの大ばくちじゃ。安土の信長そして京の天皇にごあいさつに参る。朝廷への恭順と信長への恭順を示すため上洛するのじゃ。朝廷への恭順を示すための閲兵式を挙行する。そして天皇への新年のあいさつがてら、京を通過する際に、同盟の期限が切れると同時に、攻めるに易い二条城を落とすのじゃ。 |
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わしは、どうすればよい? |
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わしが率いる兵4千余りが、我が国の全兵力じゃ。おぬしが率いる部隊はない。おぬしは、外交交渉は苦手じゃが、ここは一人、紀伊の堀内氏善という野武士を我が方に組み入れる交渉を行ってほしいのじゃ。交渉終了後、わしがいる京に急いで来てくれ。 |
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合点。
ご武運を祈る。
では、京で。
そしゃまたな〜 あばえな(飛騨弁)。 |